バグフィルター（縫製）

　バグフィルター用ろ布として採用されている繊維は、10種類以上あります。これらについては、それぞれ材質上の特徴があり、その用途を誤るとろ布の寿命や、ろ過性能に大きな影響を与えますので、次の点に気を付けて使用して下さい。

★ポリエステル	一般に最も多く、あらゆる分野で使用されています。しかし、高温、高湿度下での加水分解とアルカリガスに注意して下さい。
★ポリプロピレン	耐酸、耐アルカリ共に優れており、90℃以下の排ガス処理に適しています。
★アクリル	高温、耐酸性（SOX）に優れ、加水分解しません。
★耐熱ナイロン	190℃以下の排ガス処理に適していますが、酸性ガスに劣化します。
★ポリイミド	耐熱性と耐酸性に優れていますが、高湿度とアルカリガスに注意が必要です。
★PPS	耐薬品性に優れていますが、酸化剤に劣化します。また、臭素に劣化します。
★ガラス	耐熱性に優れていますが、ガラス繊維のため、ろ過速度が1m/分以下での使用をお勧めします。
★PTFE	耐熱性，耐薬品性に最も優れており、ダスト剥離も良いです。
★PTFE/ガラス	PTFEに15%ガラスを混入した繊維であり、耐熱，耐薬品性に優れており、ケーキ剥離性も良好です。

特性表

耐触性評価　◎良好　○比較的良い　△普通　×良くない